ペアリングワイン

今宵の楽しみに!食後のおつまみとワインペアリング

ワインラバーの皆様は、食後はどのように過ごされていますか?特に夕食のあとの時間は1日の疲れを癒す大切な時間ですよね。ゆっくりコーヒーや紅茶を片手にテレビや動画でしょうか。

私の場合、右手にワイン、左手にスマホを持ってまったりした時間を過ごすのが好きです。食後のお酒は、適量であれば消化を促してくれると言われています。そして…少しの「おつまみ」があると幸せ。

ワインラバーの皆様の中には、このような食後の過ごし方に共感して頂ける方もいらっしゃるのではないでしょうか。食後の楽しみのおつまみには、何を選びますか?スナック菓子、チーズ、甘いお菓子等々。

今回は食後のおつまみと相性の良いワインペアリングをご紹介します。

食後の定番「甘いもの」。ワインとの相性は?

Q.
「ブランデーやウィスキーにチョコレートという話は聞いたことあるけれど、ワインに甘いものって合うの?」

A.
ワインの選び方次第で、甘いものと素晴らしペアリングが実現できます。
この組み合わせをご存知のワイン好きの方々は、既にいろんな組み合わせでスイーツとワインとのペアリングを楽しんでいらっしゃいますよ。

では、どのようなワインを選べばよいのでしょうか。一番簡単なコツは1つ、「甘めのワインを選ぶ」ことです。ワインペアリングの法則みたいなもので「同調の組み合わせ」というのがあります。

『甘い食べ物に、甘めのワインを組み合わせる!?』″しつこそう″と思うかもしれません。一般的には甘いケーキにはビターな珈琲がセオリーだったりしますから。

でもワイン好きの方でしたら、一度、苺のショートケーキと甘めの(ドサージュ多め)のシャンパーニュと合わせてみてください。

▶︎テタンジェ シャンパーニュ ノクターン スリーヴァー ロゼ セック

原産国:フランス
生産地:シャンパーニュ
品種:シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ
容量:750ml

一口ケーキを食べて、「クリーム」や「香ばしく焼かれたスポンジ」、「苺の甘酸っぱさ」が口に残っている間に甘めのシャンパーニュを一口。好みにも寄りますが、ご想像よりも相性よくペアリングすることに驚かれることと思います。

甘辛度としては「セック」という「やや辛口」のカテゴリーのタイプですが、一般的に愛好家からは「甘め」と思われるタイプのシャンパーニュです。是非、苺やフランボワーズを使った甘酸っぱいスイーツとのペアリングを楽しんで頂きたいです。

みんな大好き!ポテチとワインのペアリングには

食後にテレビや映画を楽しむ時間に欠かせないのが、塩気のきいたスナック菓子。長年愛され続けているポテトチップスや、ポップコーンなんかが定番ですよね。

「ポテトチップスにはやっぱりコーラでしょ」とか「ビールが一番!」という声が多い中、我が家にはワインという選択肢もあります。

ビールやコーラは炭酸がしっかりしていて、喉越しは良いですが、少しお腹が膨れてしまったりしませんか?

塩気とアミノ酸の旨味がしっかりしたスナック菓子には、爽やかですっきり辛口のロゼや、白ワインが相性良くペアリングしますよ。

▶︎キスヴィン 甲州

原産国:日本
生産地:山梨県
品種:甲州
容量:750ml

こちらはライトタイプです。果皮の苦みのニュアンスと、スナックの塩気や、旨味が相まってバランスよくペアリングします。スルスル飲めるタイプで、2000円代というのも嬉しいですよね。

このキスヴィンワイナリーの作るワインの中で特別な1本があります。お値段も1万超えで、なかなか日常気軽に飲むタイプではないのですが、こちらはリッツやクラッカーにチーズやナッツのトッピングをしたおつまみと良く合うんです。

▶︎キスヴィン シャルドネ レゼルヴ

原産国:日本
生産地:山梨県
品種:シャルドネ
容量:750ml

少しもったいないと思われるかもしれませんが、たまにはリッチに。「牡蠣のオイル漬け」や「オイルサーディン」などをクラッカーにのせて食後のおつまみ時間を贅沢に楽しむのも良いと思います。

乾き物系チーズやジャーキーにはしっかりしたタイプを

おつまみ代表としてかかせないのが、乾き物系珍味ですよね。アミノ酸の旨味や、濃厚な塩気、エンドレスでお酒が進んでしまうおつまみです。

私がおすすめしたい相性の良いワインはフルボディのしっかりタイプで、1000円代辺りのコスパの良いニューワールドワイン。ニューワールドのワインはフランスなどのオールドワールドで造られるものと同じ価格で比較した場合、コスパに優れていることが多いです。

ビーフジャーキーの、噛めば噛むほどにじみ出る「旨味」と「肉の脂」の余韻、チーズの(種類にもよりますが)エッジのきいた「塩気」と「濃厚なクリームの余韻」、これらと気軽に楽しんで頂きたいのは、スペインのテンプラリーニョです。

▶︎エストラテゴ・レアル・ティント ドミニオ・デ・エグレン

原産国:スペイン
生産地:ラ・マンチャ
品種:テンプラニーリョ100%(マンチュエラ産)
容量:750ml

ディリーワインとしては、最高のコストパフォーマンスであると、長年愛され、数々のワイン雑誌等で高い評価を得てきているワインです。アメリカンオークの香りもまた、スモークチーズや、カルパスなどのジャーキーと相性が良いです。是非お試しください。

まとめ

少し贅沢な夜、いつもの夜、ご褒美の夜、食後のまったりした時間の過ごし方は様々ですが、手元にあるおつまみとワインには少しこだわって過ごしたいものです。

私が好きな「簡単おつまみ」は「カニカマのクリームチーズ巻き」です。

作り方は簡単。
①巻き寿司用の海苔にクリームチーズを1ミリ程度の厚さで塗ります。
②その上にカニカマを広げ、クルクル巻いて、カットして出来上がり!
あとは醤油や、オリーブオイル、ショウガなどはお好みで。

私の場合、
*軽めのスパークリングワインのときは「そのまま」、
*白ワインのときは「オリーブオイルやショウガ」、
*赤ワインのときは「醤油やバルサミコ酢」
とワインに合わせて楽しんでいます。

気になって頂けたら、嬉しいです!是非お試しください。

Yasuyo Ito

Webライター/日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート/WEST level2 English
アパレルメーカー、広告代理店と異業種へ転職する中、プライベートではワイン愛好家歴20年。
資格取得をきっかけにワイン愛好家のコニュニティーを広げ、「ワインのある暮らし」をテーマにSNS、webメディアなどで執筆中。日本にもっとワイン好きを増やすべく、極力専門用語は使わないのがマイルール。
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