ペアリングワイン

厳選3本・安うまニュージーランドワイン

突然ですが、皆さんはニュージーランドワインは飲んだことはありますか?

「はい」と答えた方はこの記事を読んでくださっている中の何割くらいいらっしゃるでしょうか?

かく言うわたしも、今ではニュージーランドワインが大好きですが、ニュージーランドに住む前は日本でニュージーランドワインを飲むことは、ほとんどありませんでした。

ニュージーランドワインが飲まれない理由

というのも、残念ながら日本で見かけるニュージーランドワインのバラエティはとにかく少ないのです。私のよく行くデパートのワインショップには、オーストラリアワインのセクションに赤白それぞれ5,6本ずつ。

その隣に、同じくユニオンジャックと南十字星の描かれたニュージーランド国旗が申し訳なさそうに(涙)陳列しています。その数は、多くても赤白それぞれ多くて2,3本程度。そんな現状です。

日本の輸入ワインの割合

1月末、2020年度のワイン輸入量が発表されました。財務省貿易統計よると、全体量ではコロナの影響もあり、前年比7%減。輸入量の国別ランキングでは、1位がチリの4.9万㎘、2位はフランスで4.5万㎘、3位が2.8万㎘となっています。

コロナ禍でも、トップのチリワインは前年度比4%増と今年も輸入量1位の座に輝きました。チリワインは、2016年にそれまで圧倒的首位を貫いていたフランスワインの輸入量を上回り、その後4年連続で輸入量トップを貫いています。

これは、単価の安いチリワインが日本でも定着してきている、そして「ワインを家で気軽に楽しむ文化」が根付き日常生活の中で安くておいしいワインを求めている人が多いということを表しているのではないでしょうか。

そんな全体の輸入量を踏まえ、ニュージーランドワインはというと輸入量は約1,200㎘。輸入量は全体の1%にも達しません。いくら総生産量が多くはないと言えども、これでは目に、手にしてもらうきっかけすらありません(涙)。

ニュージーランドワインは高い?!

そして、もうひとつ問題となるのが「ニュージーランドワインは高い」というイメージ。小規模でブティックワイナリーが多い為、“安くない”お値段のイメージがついているニュージーランドワイン。値段は高いし、日常で見かけることも少ない、となるとそれは飲む機会が少ないのも頷けます。

しかし、値段が高いと言ってもブルゴーニュワインのように1本が5,000円、10,000円するものばかりというわけではありません。もちろんワイナリー、ワインにもよりますが、スタンダードラインで、白ワインだと2,000円~、赤ワインでも2,500円も出せばブティックワイナリーの隠れた1本を探すことも出来ます。

どの国、地域でもそうですが、大手ワイナリーではなく、知る人ぞ知る自分だけのお気に入りワイナリーを知っているのは、掘り出し物を発掘したような気持ちで嬉しいものです。

人の価値観は様々ですが、2,000~3,000円台で新しい発見ができるのならば、ワイン好きとしては高い投資ではないのでしょうか?!

とは言えども…何はともあれ、飲んでいただかないとニュージーランドワインの魅力をお伝えすることができない!今回は、まだニュージーランドワインを飲んでことがない!という方にも気軽に楽しんでいただける、2,000円までで購入できる「安うま」ワインをご紹介します。

デパートのワインショップや酒屋さんでは見かけることの少ないものばかりです。是非お試しください!

おすすめ安うまニュージーランドワイン

White cliff Sauvignon Blanc

・生産地:マールボロ / 南島
・ワイナリー:ホワイトクリフ
・品種:ソーヴィニョン・ブラン
・容量:750ml

ソーヴィニヨン・ブラン好きへおすすめしたいのが、こちら。搾りたてのグレープフルーツ、パイナップルやマンゴーのトロピカルフルーツの果実感が顕著に出た香り高いアロマ。そして、ミント系の爽やかさも加わり、THE ソーヴィニヨン・ブラン!という一本です。

Seifried Old Coach Road Chardonnay

・生産地:ネルソン / 南島
・ワイナリー:セーフィルド・オールドコーチロード
・品種:シャルドネ
・容量:750ml

ニュージーランドワイン=ソーヴィニヨン・ブランというイメージをお持ちの方に是非飲んでいただきたいのがこちら。白桃やリンゴの蜜、はちみつなどの甘美さ。トーストやアーモンドのようなオークのニュアンスと果実味のバランスが良く、レモンピールのようなビターさが余韻に掛けて続きます。

TK Sauvignon Blanc

・生産地:マーティンボロー / 北島
・ワイナリー:ホワイトクリフ
・品種:ソーヴィニョン・ブラン
・容量:750ml

北島のワインも試してみたい方にはこちら。マーティンボローは、ピノ・ノワール定評がありますが、最大産地マールボロとはまた違ったキャラクターのソーヴィニョン・ブランもおすすめです!

黄桃やメロン甘く熟した果実、そして主張の強すぎないハーブのニュアンス。口に含むときれいな酸を感じ、余韻まで上品な味わいが続きます。

おわりに

次回、ワインを選ぶときに「ニュージーランドワイン試してみようかな」そんな風に少しでも思っていただければ嬉しいです。

また、私の記事では今後もニュージーランドワインの魅力と家庭で気軽に楽しんでいただけるワイン時間を提案していきます。

「今日はワインが飲みたいな」と思ったときに、たまに覗きにきてみてくださいね!

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高橋 宗子

【お家で楽しむワイン提案のワインエキスパート】
ニュージーランドワイン好きが高じて、ワイナリー・ブドウ畑巡りをする為ニュージーランドへ移住。
都内ワインインポーターにて星付きレストランにもワイン紹介をしてきた経験を活かし「お家でも気軽に楽しめるワイン時間」を提案しています。 高橋 宗子の記事一覧 

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