秋に飲みたいおすすめニュージーランドワイン

by 高橋宗子

日に日に秋模様が増す今日この頃。「いつまで暑さが続くんだろ～？」なんて言っていた数週間前がなんだか切なくも感じる季節の変わりめですね。私は冬の寒さを予感させる冷たい風を感じ、町の色合いや雰囲気が少しずつ落ち着き始める秋が好きです。

肌寒くなってきた今日この頃、こんな季節には気の知れる友人や家族や恋人と少し室内温度を上げてワインを一緒に飲んで温かい雰囲気で過ごす。なんだか想像するだけでもほっこりしてきませんか？

今回は、そんな今の時期に是非試して頂きたいニュージーランドワインを赤白各一本、そして時期は違いますが南半球ニュージーランドで楽しまれる秋の味覚をご紹介していきたいと思います。

厳選・秋に飲みたいニュージーランド赤ワイン

▶︎Fromm La Strada Pinot Noir

FROMMワイナリーはマールボロ地方ワイナリーが集まるブレナムの町の中心に位置しています。創設者でスイス人のジョージさんが1992年にブドウの苗を植えたことから始まります。

マールボロ地方で「ピノ・ノワール」の評価が高いワイナリーはどこか？と聞くと高確率で声が上がるのがこのFROMMワイナリーです。ヴィンヤードごとに５種のピノノワールピノ・ノワールのレンジを造っています。

ワイラウ川近くに位置するフロムヴィンヤード、ブランコットヴァレーの斜面に位置するクレイビンヴィンヤード、そしてワイホパイ渓谷に位置するチャートンヴィンヤードとそれぞれ個性のあるワインたちが造られています。

また、2017年には創立25年を祝しスペシャルキュヴェバージョンを販売、またオーガニックワインとして「ピノ・ナチュレ」の製造などピノノワールピノ・ノワールに対しての探求心はとどまることを知りません。

今回ご紹介するのは、各ヴィンヤードのブドウをミックスしたクラッシックなスタイルです。ラストラーダとは3つのサブリージョンを意味しています。

FROMMワイナリーがとても高く評価されるのがとても良く分かるエレガントな味わい。カシスやブラックベリーの赤黒果実の香り、ミディアムボディながら余韻には心地良い酸も加わり、ニュージーランドらしさと旧世界のピノ・ノワールを思わせる繊細さを兼ね備えています。

*産地：マールボロ
*品種：ピノ・ノワール
*容量：750ml

厳選・秋に飲みたいニュージーランド白ワイン

▶︎Mount Riley Pinot Gris

MOUNT RILEYワイナリーはマールボロ地方の中でもブレナムの町を挟んで東側に位置しています。MOUNT RILEYワイナリーは1992年に設立され、現在は設立者であるジョンさんの娘さんのエイミーさんとその旦那さんも加わりファミリーでワイン造りをしています。

ジョンさんご一家は6代に渡りマールボロ地方に住まうニュージーランド・マールボロ地方を知り尽くしたそんなご家族です。こちらのワイナリーで是非お勧めしたいのが、白ワインです。ソーヴィニョン・ブラン/ピノ・グリ/リースリング/ゲヴェルツ/シャルドネとどのラインナップも非常にコストパフォーマンスの高いワインです！

今回は中でも、秋におススメということで「Mount Riley Pinot Gris」をご紹介したいと思います。色味は黄金がかったゴールデンイエロー、ライムや洋ナシなどの柑橘類の果実の香りが立ち、すっきりした飲み心地でありながら余韻にビターさが加わり非常にアロマティックなワインです。

*産地：マールボロ
*品種：ピノ・グリ
*容量：750ml

ニュージーランドの秋の味覚

ニュージーランドの秋は3、4、5月に当たります。この季節にはフルーツも豊作となりブドウを始め、日本でお馴染みの柿やリンゴなどもとっても甘くて美味しいんです！

日本のフルーツは世界一だと信じきっていた私の想像をはるかに超えるニュージーランドフルーツのクオリティには驚きました！そして、ニュージーランド特有の秋のフルーツといえば『Fijoa』です。フィジョアと読み、大きさはレモンの2/3程。色は若いアボカドを思わせる緑色で半分に切るとジェリー状の果実が出てきます。