ペアリングワイン

秋の味覚「きのこレシピ」に合わせたいワイン

まだまだ残暑が続いていますが耳を澄ませば秋の虫が鳴き始めていたり、秋はもうすぐ一歩先ですね。

秋と言えば何といっても「食欲の秋」「収穫の秋」美味しい食材がこれでもかという程揃う最高な季節ですね!

「秋の食材」と言われて皆さんは何を思い浮かべますか?

サツマイモに栗、秋刀魚に梨に柿やぶどう、そしてキノコの王様・松茸も忘れられない秋の味ですね!

最近では、一年中スーパーで手に入れることのできるキノコ類ですがやはり天然栽培される秋のキノコは風味も一味違います!

そして、日本のキノコの種類と言ったら世界を見ても類をみない豊富さ!日本で食用として食べられるキノコは200種にも及ぶと言われています。

香り高くヘルシーで食べ応えもあり値段もお手頃、そんな最強食材きのこを使ったワインに合うレシピのご紹介と、きのこ料理に合わせて楽しみたいワインを3つご紹介していきます。

①きのこのオイル漬け

きのこが安く手に入りやすいこの時期に常備菜として作っておくととても便利な一品。そのまま食べてももちろんOKですが、サラダにトッピングしたりパスタを茹でて絡めれば簡単きのこパスタの出来上がりです!

▼材料(5,6人分)
・お好きなきのこ(しめじ、エリンギ、まいたけなど)…200g
・にんにく…1片
・鷹の爪…1本
・オリーブオイル…75ml
・ローリエ…1枚
・塩…小さじ1

▼作り方
① きのこは食べやすい大きさに切っておく、にんにくは半分に切り包丁の腹で軽く潰す。
② フライパンにオリーブオイル、にんにく、鷹の爪を入れ軽く炒める。
③ ②にきのこを入れ火が通るまで弱火で炒め、塩コショウで味を整える。
④ ③を密閉容器に移し、ローリエを入れ半日以上冷蔵庫で寝かせる。

ローリエの他にローズマリーやお好みのハーブ・またトリュフオイルを少し加えてさらに香り高くアレンジしてもOK!

【きのこのオイル付けに合わせたいワイン】

▶︎COTES DU RHONE BLANC Domaine de Cristia

比較的、幅広く色々なワインに合わせて頂きやすいお料理ですが、秋の始まりということでフランス ローヌ地方の「コート・デュ・ローヌ・ブラン」を合わせてみてはいかがでしょうか?

ローヌ地方といえば言わずと知れた赤ワインの名産地ですが、ヴィオニエを主体として作られる白ワインなど他のエリアのワインとは全く違うキャラクターを持つ白ワインも非常におすすめです。

・産地:フランス/ローヌ地方/コート・デュ・ローヌ
・品種:ヴィオニエ50%、グルナッシュブラン20%、クレレット15%、ルーサンヌ15%
・容量:750ml
・味わい:白桃やアプリコットなどジューシーな果実のアロマが広がります、口に含むとややボリューム感を感じミネラル感等が混ざり合い満足感のある飲み心地です。

②きのこのクリームパスタ

これは定番かもしれませんが、やっぱり美味しい!きのこの旨みが増すこの季節に是非ワインと一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか?

▼材料(2人分)
・お好きなきのこ…1パッケージ分
・玉ねぎ…半玉
・にんにく…一片
・オリーブオイル…大さじ2
・生クリーム…50ml
・牛乳…150ml
・バター…30g
・塩コショウ…少々
・パスタ…2人分

▼作り方
① きのこを食べやすい大きさに切り、玉ねぎとにんにくは2,3㎜程にスライスする。
② オリーブオイルを熱し、にんにくを香りが出るまで弱火で炒める。
③ ②のフライパンに玉ねぎを入れ透明に色が変わるまで炒める。
④ ③へバター、きのこを入れ火が通るまで炒める。塩コショウで味を整える。
⑤ ④へ生クリームと牛乳を投入しとろみが出てくるまで沸々させる。味を見て足りないようなら塩コショウをする。
⑥ パスタをパッケージの表示通り茹で、⑤へ投入し絡める。
⑦ 仕上げにあらびきコショウを振り完成。

【きのこのクリームパスタ に合わせたいワイン】

▶︎Crimson Ranch Chardonnay

きのこの香りとクリームのリッチさがあるクリームパスタにはアメリカ・カルフォルニアのシャルドネはいかがでしょうか?

・産地:アメリカ/カルフォルニア
・品種:シャルドネ86% ミュスカ6% フレンチコロオンバール1% その他
・容量:750ml
・味わい:洋ナシや桃など熟れた果実感とカルフォルニアのシャルドネらしくバターやバニラのオーク感丸みのあるワインです。余韻には酸も感じられこれからの季節に重宝するワインでしょう。

③きのこのポタージュ

朝食やランチにもピッタリなスープですが、ディナーなら前菜としても出して頂ける一品です。ポルチーニ茸を使う海外のレシピを干しシイタケで代用しました。さらに生のシイタケとマッシュルームを使うことで素晴らしい香りがたちます。

▼材料(3,4人分)
・干しシイタケ…大3個
・マッシュルーム…4個
・生シイタケ…大2個
・玉ねぎ…半玉
・塩コショウ…少々
・オリーブオイル…大さじ2
・バター…30g
・牛乳…200ml
・塩…小さじ1/2
・パセリ…お好みで

▼作り方
① 干しシイタケは水で2時間ほど戻す。(*戻した水は取っておく)
② マッシュルームときのこ、水で戻した干しシイタケを5mm厚位にカットする。
③ フライパンに玉ねぎを入れややきつね色に色づくまで炒める。
④ ③へバター、マッシュルーム・生シイタケを入れしんなりするまで炒める。塩コショウを少々する。
⑤ ④と干しシイタケをフードプロセッサーに入れ攪拌させる。
⑥ さらに干しシイタケを戻した水を4回ほどに分けて加え攪拌させる。
⑦ ⑥へ牛乳・塩小さじ1/2を投入し再度攪拌させる。
⑧ ⑦を鍋に戻し入れ弱火で温めたら完成。

【きのこのポタージュに合わせたいワイン】

▶︎Te Kairanga Pinot Noir

このポタージュはしっかりと旨みがありますので、白ワインも良いですが少し熟成感のあるピノ・ノワールを合わせて頂くとお互いの旨みを高め合ってくれることでしょう。

Te Kairangaワイナリーはマールボーロ地方の中でも、ピノ・ノワールに定評があるワイナリーです。

・産地:ニュージーランド/マールボーロ地方
・品種:ピノ・ノワール
・容量:750ml
・味わい:ブラックチェリーやプラムなどの黒果実、そして杉やキノコ等複雑な香りも感じられます。余韻に繊細なタンニンも感じられる非常にコストパフォーマンスに優れた1本です。

今日の一品からキノコを取り入れて「秋」を先取りしてみてはいかがでしょうか?

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高橋 宗子

【お家で楽しむワイン提案のワインエキスパート】
ニュージーランドワイン好きが高じて、ワイナリー・ブドウ畑巡りをする為ニュージーランドへ移住。
都内ワインインポーターにて星付きレストランにもワイン紹介をしてきた経験を活かし「お家でも気軽に楽しめるワイン時間」を提案しています。 高橋 宗子の記事一覧 

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