ペアリングワイン

これを知っていると通!今話題のオレンジワインとは?

近年ワイン雑誌で見かけることや問い合わせも増えているというオレンジワインをみなさんはご存知ですか?

オレンジワインってオレンジ色のワインなの?それとも果実ワインのようにオレンジを使ってつくられているワインなの?なんて疑問もあるかもしれません。

まずはオレンジワインとは何なのか、ご紹介します。

オレンジワインとは?

オレンジワインとは、白ブドウを使用して作られているワインのことで、その色はオレンジワインと言われるように濃淡の差はあれどもオレンジ色をしています。

白ブドウを使っているならば白ワインと同じでは?と思うかもしれませんが、白ワインの場合は醸造する際に除梗し果皮や種などを取り除きますが、オレンジワインの場合は除梗後、果皮や種子などの果醪(かもろみ)すべてを一緒に漬け込みます。

白ワインでも、数時間、長くても1週間程度の期間果皮を果汁に漬け込むスキン・コンタクト製法がありますが、オレンジワインの場合は長ければ数年という、白ワインで用いられるスキン・コンタクトとは比較できないほど長い時間果醪が漬け込まれます。

赤ワインが黒ブドウを圧搾する際に除梗後、果醪を醸造させることでタンニンが豊富で複雑な味わいになるのと同じように、オレンジワインも、白ブドウを使っていながら白ワインにはない、タンニンが溶け込んでいる濃い香りや複雑な味わいを楽しめるワインとなります。

オレンジワインの起源はワインの発祥地!

さて、最近耳にするようになったオレンジワインですが、みなさんはオレンジワインがどこで誕生し、そしていつから飲まれているのかご存知ですか?

オレンジワインは、ワインの発祥の地と言われるジョージア(グルジア)が起源になっているワインと言われています。

ちなみにジョージアでは、オレンジワインはアンバーワインという名で呼ばれています。

まずはここで少し、ジョージアワインについてご説明します。

ワインが誕生したのは紀元前8000年前という歴史のあるジョージアですが、こちらではクヴェリと呼ばれる大型の甕を使用し、クヴェリにブドウを入れ、地中に埋め発酵させるという製法がとられてきました。

地中では温度変化が少ないため安定した発酵を望むことができます。ジョージアでは現在もこの製法でワインが作られており、このクヴェリ製法が2013年12月にユネスコ無形文化遺産に登録されました。

この製法はジョージアだけではなく、イタリアやスロヴェニアなど他国でも用いられており、特にイタリアのフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア地方では、この製法を学んだヨスコ・グラヴナーやスタニスラオ・ラディコンがオレンジワインというジャンルを確立させ世に広めたと言われています。

また、現在はスロヴェニアやフランス、日本など他国でもオレンジワインが作られています。

ブドウ品種は多種多様

白ブドウを使用して作られるオレンジワインですが、使用されるブドウ品種もピノ・グリ、ミュラー・トゥルガウ、リボッラ・ジャッラ、マルヴァジアなど実に様々です。

ジョージアでは、リンゴやアカシア、コリアンダーなどの香りをもつムツヴァネ(Mtvane)や、グルジアで最も古くから存在していると言われ現在も広い栽培面積を誇る、トロピカルフルーツやライラックなどの香りをもつルカツィテリ(Rkatsiteli)など、固有のブドウも多く使用されています。

ジョージアの有名なオルゴ(Orgo)が手がけるオルゴ・ルカツィテリなど、お手頃価格ながら非常にバランスがとれエレガントなオレンジワインがジョージアでは作られています。

またスロヴェニアでは、土着品種の中でも歴史がある希少なクラルニツィア(Klarnica)を使用したものなど、ワイン好きなら1度は試してみたいオレンジワインが作られています。

そして、実は日本の甲州でもオレンジワインが作られています。

お料理とのマリアージュもばっちり!

オレンジワインは白ブドウを使っていながらしっかりとブドウの成分が引き出されているため、幅広い食事に合わせることができます。

まずオレンジワインの味わいですが、これは先ほどご説明したように様々なブドウ品種で作られているため、味わいにも幅があります。

白い花の香りやオレンジなどの柑橘系のように爽やかな香りを楽しめるオレンジワインでは、お寿司やお刺身のように、繊細な味わいの和食とも合わせることができます。

また、オレンジワインというとイメージしやすいアプリコットやシナモン、ブラックペッパーやはちみつのようなふくよかでとろりとした味わいのオレンジワインでは、から揚げやパテ、豚ステーキ、シチューなど、多くの料理と合わせることができます。

オレンジワインも、赤ワインや白ワインなどと同じく生産国やブドウ品種による味わいの違いも大きいので、数種類オレンジワインを用意し、飲み比べをしてみるのも楽しいかもしれません。

琥珀のようなとろりとした色味、オイリーでドライな味わいなど、奥が深いオレンジワイン。普段ワイン以外のお酒を嗜む方も、ぜひ一度は試してみてください。

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Julienne

ワイン商社に勤務後、渡仏。プロヴァンスとパリで生活し、プロヴァンス在住中はワイナリーやプロヴァンスの各地を散策。パリではレストランに勤務していました。
帰国後はワイン商社に勤める主人と、お家ワインを楽しんだりレストラン巡りをしています♪ JSA公認ワインエキスパート。
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