おいしいビオワインを買うための「インポーター」について
「おいしいビオワインを買うにはどうしたらいいですか?」という質問をよく受けます。おいしいビオワインを買うには、「インポーター」さんを知るということが大切なポイントの1つです。インポーターとは、ワインを輸入している会社で、各社それぞれ特徴があります。
では、なぜおいしいビオワインを買うためにインポーターを知ることが大事なのでしょうか。インポーターの目的はそれぞれ違います。どんなワインを仕入れてどのような先に売るのか考えも違います。
特に大量生産が難しい優良なビオワインを見つけるには、強い思いがあり、こだわりをもったインポーターを見つけることが鍵となります。そして、自分が共感できるこだわりを持つインポーターを見つけることで、そのインポーターさんなら大丈夫と信頼して新しいワインを買うことができるということです。
今回は、そんなおすすめのインポーターさんをいくつか紹介したいと思います。
フランスの小さな生産者まで精通している「日仏商事」
日仏商事は、フランスの食品を昔から輸入している老舗の商社で、ワインにおいても特にフランスを得意としています。フランス各地を訪れ、優良な多くのビオワインの生産者と直接取引されています。
小規模の生産者のワインも多く、全てこだわりをもった本当においしいビオワインを我々に届けていただける信頼できるインポーターさんです。老舗で大手であるからこその、多くの取引があり、種類が多く飽きずにいろいろ楽しめる選択肢が豊富です。
非常に生産量の少ない、「フラソワ・ブランシャール」のようなマニアックなワインもあり、ビオワイン初心者から上級者まで楽しめます。また、その他モロッコなどのまだまだ知られていない国のラインナップもあり今後も注目のインポーターさんです。
個性的なビオワインマニアに人気の「ディオニー」
ディオニーは、ビオワインの中でもマニアをうならせる、個性的なワインをとりあつかう商社です。ヨーロッパがメインとなり、ビオワインマニアに人気の、「クリスチャン・ビネール」や「ジュリアン・メイエー」といった生産者の取り扱いをいち早く始めたインポーターさんです。
ジョージアの取り扱いも多く、クヴェヴリ(壺)を使った元祖オレンジワインと呼ばれるワインなども扱っています。個性的な味わいでクセになるワインが多いため、ディオニーさんのワインを見つけるとついつい買ってしまいます。
元々京都にある酒屋さんが立ち上げた輸入商社で、職人職が強い、通も満足のインポーターさんです。
南アフリカのおしゃれなワインを扱う「アフリカンブラザーズ」
アフリカンブラザーズは、その名のとおり南アフリカのビオワインに強いインポーターです。
「一般的な南アフリカのワインのイメージを覆す」をモットーとしているため、中身も外観もユニークなものが多いです。特にエチケットは、おしゃれなものが多くアート感覚で楽しめます。中にはドクロのエチケットもあります。
ワインはエレガントなイメージでちょっと敬遠してしまうような男性への贈り物としてもとってもおすすめです。きっとワインのイメージが変わることでしょう。
スロヴェニアワイン素晴らしさを伝えた「365WINE」
365WINEの代表の大野みさきさんは、一人でワイン輸入会社を立ち上げ、現地買付から、輸入業務、営業、販売まで行なっているという元航空会社CAの非常にアクティブな女性で注目されています。
スロヴェニアのワインに魅せられ、上質なスロヴェニアワインを中心に取り扱っています。「スロヴェニアワインってどんなワイン?」と聞き慣れない方も多いと思います。
実は東欧はワイン発祥の地で昔からの自然な造り手さんが多く、かつ上質でおいしいワインが多いのです。おでんにあうようなオレンジワインや、フランスに負けないような上質なワインなど大野さんが自ら全て試飲し、確かな舌で確かめたお墨付きのスロヴェニアワインのみを扱っています。
希少なニュージーランドワインを扱う「サザンクロス」
ニュージーランドは小規模な生産者がほとんどで、日本へ輸入されているニュージーランドワインのシェアはわずか1%足らずといわれています。オーガニック先進国といわれ、その広大な大地からつくられるワインは、ビオワインがあたりまえのような恵まれた環境でもあります。
ニュージーランドの人は他国に売ってまでお金儲けをしたいというような文化があまり根付いていないという背景もあるのか、良質なワインは現地に行くとたくさんあるのですが、なかなか日本では見かけない状況です。そんな、希少なニュージーランドのワインを輸入しているのがサザンクロスさんです。ビオワインだけではないですが、「LOVELOCK」、「GREEN SONG」、「VANDAL」などのナチュラルなワインも多く取り扱っています。
他にもこだわりのあるインポーターさんはあります。各インポーターの理念やメインで取り扱う商品の特徴が自社サイトに記載されていますのでぜひ参考にしてみてください。
各インポーターさんの努力があってこそ、おいしいビオワインが日本でも楽しめることにも感謝したいですね。
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日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート
365日違うワインを呑むをモットーに、自然派ワインを毎日嗜んでいます。
造り手さんの思いや製造工程に興味があり、人と地球に優しいワインを大切にその良さを伝えるワインセミナーを不定期で開催しています。
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