ペアリングワイン

変態ワインベスト5

変態ワインとは?

近頃よく聞く変態ワインって一体何のことか気になりませんか?

悪い意味かと思われる方もいるかもしれませんが、実は、とっても愛すべき存在なんです。

変態ワインは、自然派で、こだわりの強い希少なワインに対して、ワインに親しみと愛を込めて、変態ワインと呼ばれています。

自然派の中でも選りすぐりの自然派、我が道を行くスタイルのワイン・・その中でも、独断でオススメの変態ワインをご紹介します。

変態ワイン第5位 ブロック・セラーズ

アメリカは新進気鋭の自然派ブロック・セラーズ 。カリフォルニアの大都市の一角でブドウ畑を持たないワイナリーとして注目されています。

ビオディナミやビオロジックで栽培されたブドウを買い付けて、ニューカリフォルニアワイン=古き良きアメリカの軽くて旨いワインを造っています。

アメリカのセレブからも好評で、提供したレストランではあまりのワインの美味しさにチップが跳ね上がってうれしい悲鳴が聞こえているとか。

全房発酵で、自然酵母による発酵を待ち、現代的な設備は全く使用せず伝統的な道具を用いてワイン造りが行われています。

この醸造方法によって生き生きとした果実味と新鮮な酸味が生まれます。オススメは、ミッション100%のサマーズ・ヴィンヤード・ミッション・エッセンシアです。

私はカリフォルニアへ行った際に、日本では見かけないミッションのワインを味わってみたかったので、聞いてみたら「ミッションはもう植えられてないよ。」

と著名なワインメーカーに言われたのですが、ついに見つけたのが、このサマーズ・ヴィンヤード・ミッション・エッセンシアです。

バナナやイチゴのチャーミングな香りに、スミレや少し紅茶のようなニュアンス、フレッシュな酸と柔らかいタンニンでスルスル飲める赤ワインでした。

※ミッションとはスペインから来た修道士が、ミサ用のワインを造るために持ち込み、カリフォルニアで初めて植えられたブドウ品種です。

変態ワイン第4位 ウニコ・ゼロ

ウニコ・ゼロは、南オーストラリア州アデレードヒルズのガメラチャにある新進気鋭のワイナリーです。意味はユニークな情熱。

このワイナリーは、新進気鋭で新しいアプローチを様々な角度から行なっています。

生産品は、ワインだけではなく、リモンチェッロ、ジン、Tシャツも作っていてどれも人気があります。

こちらのワイナリーは一般開放もされているので、どなたでも訪れワインの試飲や購入も出来ます。

イタリア系の少しマイナーなブドウ品種を使っていて、当主のブレンダンお気に入りのフィアーノや、バルベーラ、ドルチェットなどを自然に任せて醸造しています。

環境への考慮や、農家さんへの還元用にワイン販売をされていたり、ブランドイメージを高めるファッショナブルさにも力を入れていて、価格もリーズナブルで素晴らしいです。

オススメは看板ワインのウニコ・ゼロ エソテリコ。ジビッボ、フィアーノ、モスカート・ジャッロを使ったアンバーワインです。

アプリコットやオレンジのコンポート、ジャスミンのアロマティックな香り、果実の甘みとフレッシュな酸に丸みのあるタンニン。

とってもリラックスした気分にさせてくれる癒し系のワインです。

変態ワイン第4位 パトリック・サリヴァン

変態ワインの聖地オーストラリアが生んだライジングスターパトリック・サリヴァン。

彼のワインはとっても親しみやすく、風来坊でチャーミングな人柄がワインに表れています。

今も人気の彼のワインですが、これからもっと人気が出るのだろうと予想されます。

一番のオススメは、ジャンピン・ジュースのシリーズです。常日頃ワインを飲むときに色々考えて飲んでいたら、もう何も考えずに飲みたい!そんな風に思うことはありませんか?

そんなときに癒してくれるのがジャンピン・ジュースです。もう頭を使わずに、ひたすらにフルーティーなワインに癒してもらえます。

子供の頃にブドウジュースを飲んでいるような感覚。ジャンピン・ジュース・イエローはまさに、スパイシーなマスカットジュースでした。

酸が強めで、香りも爽やかなので、いくらでも飲めそうな感じでした。おそらく品種のモスカート・ジャッロの香りに、ソーヴィニヨン・ブランのハーバルな香りに酸がプラスされたような感じです。

パトリック自身も「時々単なるジュースを飲みたくなるんだよな。」と思って造ったワインです。

ルール無用で、結果美味しければいいという彼のスタンスがカッコイイし、ブレンド上手すぎて才能としか思えないです。本当に美味しい。

シリーズもどんどん増えていて、どれも個性的で美味しいので、しばらく買い続けるしかないです。

変態ワイン3位 ドメーヌ・ベリュアール

1947年、スイスのジュネーブとフランス東部シャモニー・モンブランの間にあるアルブ渓谷の中心にあるエーズに設立のドメーヌ・ベリュアールはアルプスの最も古いドメーヌの一つです。

もはや変態呼ばわりするのに気が引けるの素晴らしい自然派ワインです。珍しいブドウ品種グランジェを使ったワインが絶品です。

現存するのはこのアルブ渓谷に22haのみで、そのうちの12haはドメーヌ・ベリュアールが所有しています。

ローマ人がフランスにブドウを持ち込むより前から、この地で栽培されていた伝統品種です。

サヴァニャン・ブランの別名にグランジェとありますが、DNA鑑定の結果全くの別物だったと証明されました。

日本では見かけたことがなかったのですが、調べてみると輸入してるところもあるようです。知りませんでした。

熟したクレモンティーヌや、マルメロの甘やかな香りに、白い花、リッチな果実味に、コクが豊かで、ジューシーな酸が余韻まで長く続きます。

クラスマンでもサヴォワの超新星として紹介されていたり、ゴーミヨでも、最も心に残るワインとして紹介されています。

私も今まで知らなかったグランジェという品種や、サヴォワでこんなに味わいのしっかりしたワインがあるのかと最も衝撃を受けたワインです。

変態ワイン第2位 マルク・オーギュスタン

シャンパーニュの自然派を超えたクールヴィキュルチュール=心を込めて葡萄栽培する人。

マルクが実行しているクールヴィキュルチュールとは、繊細な感性の持ち主であるマルクが心を込めて、そして感じるままに、シャンパーニュ造りを行うことです。

彼のドメーヌに訪問すると、他のドメーヌとは明らかに異なるものが多々あります。

そして目を輝かせながらひとつひとつ説明してくれます。こんなにも楽しそうに説明してくれる当主は、珍しいです。

例えば、マルク・オーギュスタンではブドウの収穫は女性が行なっていて、新しい生命を育む力がブドウにも作用すると考えているからだそうです。

黄金比で作られた素焼きの壺や、ワインへの影響が少ないホーロータンク、タンクの内外には、水晶や巨大なアメジストがあり、水やワインや空気を浄化し、力を与えるパワーがあるとのことでした。

太陽の光からパワーを蓄えるようにタンクの真上がガラスになっていたり、古代ギリシャの4大元素にちなんだ部屋の天井には、星が輝いていました。

4つのエレメントは、空・地・火・水を表し、各キュヴェの名前にもなっています。リザーヴワインを使用しないヴィンテージのシャンパーニュなのに、どれも驚くほど味わい深いのです。

中でも、オススメは空のエレメントをイメージしたキュヴェCCXIVです。ピノ・ノワールとシャルドネのブレンドで造られるこのキュヴェは、空のイメージのように軽やかで、最も繊細な香りと、旨味がジューシーでコントラストの面白い味わいです。

リフレクソロジー、ホメオパシー、科学、代替療法など様々な要素が融合し、マルクのクールヴィキュルチュールを表しています。

変態ワイン第1位 ルーシー・マルゴー

オーストラリアの自然派ワインといえば、ルーシー・マルゴー。ルーシー・マルゴーとはアントン・ファンクロッパーの愛娘の名前です。

元シェフにして、アデレードの醸造学校を首席で卒業した天才が造るワインが世界中でセンセーションを巻き起こしています。

糖度計などで測定された数値に一切頼らず、ブドウを食べて、その味わいからもたらされるインスピレーションでワインのスタイルを決定する独特のスタイルをとっています。

収穫期には、毎日10キロ以上のブドウを食べるそうです。元シェフらしいような気もしますね。

あるがままのスタイルで、ワインを造るので、、毎年味わいが違います。ただ共通して言えることが、彼のワインはピュアで身体へ優しく染み渡っていきます。

ルーシー・マルゴーで最も感動したワインは、ジェントル・フォークと共に造り上げたジャンヌ・ダルクです。NORIも最高でしたが、さらに美味しかったです。

イーデン・ヴァレーのリースリング100%のアンバーワインです。

りんごやピンクグレープフルーツ、ベルガモットの紅茶のような香りに、柑橘系果実のジューシーさ、豊富な酸で、グレープフルーツの果皮を思わせるタンニンが心地よいワインです。

愛すべき変態ワインは、いかがでしたでしょうか?変態ワインを知ったら、虜になること間違いなしです。

楽しいワインライフを過ごしください。

Haruka Kageyama

JSA Sommelier
The Ritz Carlton Tokyo Azure45や、阿部誠氏が率いる「東京ぶどう酒店」や「サロン・ド・シャンパーニュ ヴィオニス」、フランスのシャンパーニュ地方ランス「Domaine les Crayéres」にて10年以上サーヴィス、ソムリエールとして働く。
現在様々な形でワインを広めるべく雑誌やウェブメディアにて執筆中。 Haruka Kageyamaの記事一覧 

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