ペアリングワイン

ワインを深く楽しめる!ワインチャートを学ぼう

ワインのお勉強をされている方やご自身でよくワインについて調べられる方にはお馴染みかもしれません、ワインチャート。みなさんは普段ワインを選ぶときや飲んでいるときに、ワインチャートを利用していますか?

ワインにはヴィンテージチャートやアロマチャートなど、知っているとワインをより楽しむことができるチャートがあります。

チャートを活用することで、ワインを飲み始めた方や勉強し始めた方はワインの捉え方を学ぶことができ、よくワインを飲まれる方も、ワインの知識をより深めることができます。

一目見てワインについて把握できるようになっているので、まだ取り入れていない方はぜひこちらの記事を読んで、利用してみてください。

ヴィンテージチャートってなに?

ワインについて調べると、きっと目にすることがあるヴィンテージチャート。さて、ヴィンテージチャートとは何のことなのでしょうか。まずヴィンテージとは、ブドウを育て収穫しワインを醸造した年のことを指します。ワインボトルに書いてある年数がヴィンテージです。

「このヴィンテージは当たり年だ。」などと、ワインについて話す際、よくヴィンテージという言葉が使われます。ヴィンテージチャートはワインの地域と年数が一覧になっており、そのワインの出来がわかるようになっています。

たとえば1982年のボルドーの出来はどうかなと思ったとき、このチャートを見ればその年のボルドーワインの出来を知ることができます。

実際には一口にボルドーといってもサン・テミリオンなどの右岸とメドックなどの左岸でも違いはありますし、例えばボルドーのメドック地区の同じサン・テステフ村のワインであっても、その年に醸造方法を変えたり醸造責任者が変わったりというシャトー自身の変化などの影響もあるため、一概にボルドーのシャトーAもシャトーBも○○年は一番美味しい年だ、などとは言えません。

しかし、○○年のこの地方のワインはこのような評価だ、という大枠を知ることができ、そこから村ごと、ワイナリーごと、1つのワイナリーの中でのヴィンテージごとの違いを知っていくきっかけとなります。

さて、それでは、そのヴィンテージの出来は何で判断されているのでしょうか。ワインを作るためにはまず、ワイン作りに適した美味しいブドウを作る必要があります。ブドウは農作物なので、ブドウを成熟させ収穫するまでのその年の気候、天候によって、ワインの味も左右されることになります。

同じワイナリーでも毎年出来が変わるため、毎年作られるワインを専門家が評価し、ヴィンテージチャートが作成されています。ヴィンテージチャートでは地域と年数からそのワインの出来を判断することができますが、年ごとに更新されるものではありません。一度評価されれば、それがずっと残ります。

グレートヴィンテージと判断されるものの場合、長期熟成が可能であり、まだ若い段階で飲むのはもったいない、と判断することができます。反対に、まあまあの出来だと判断されるものであれば、若い段階で飲んだほうが美味しく楽しめる、ということになります。

ヴィンテージチャートの評価が高いからいつ飲んでも絶対に美味しい、というわけではないのです。

アロマチャートってなに?

もう1つ、ワインのチャートでよく利用されるものに、アロマチャートがあります。アロマチャートはワインテイスティングをする際に感じられる香りが表になったもので、これを利用することで、ワインの仔細な表現を知り、表現の幅を広げることができます。

たとえばワインの表現で使われるフルーツでは、柑橘類、赤系果実、黒系果実、エキゾチックなフルーツなどフルーツだけでもたくさんの表現があり、さらに柑橘類ならレモン、グレープフルーツ、赤系果実ならキイチゴ、チェリーなど細かく分かれています。

他にも花や植物、ミネラル、動物などワインの表現は多岐に渡ります。アロマチャートでワインの表現を知ることに加え、アロマチャートに登場するフルーツや花の香りなど様々な香りを実際に体験することで、ワインテイスティングの際の表現力を伸ばすことができます。

ワインチャートに登場するアイテムに触れるときはいつもより意識して香りを味わうことで、ワインの香りを嗅ぐ際に以前より香りを嗅ぎ分けられるようになります。

もちろん「美味しいな」、「このワイン好きだな」というような率直な気持ちだけでワインを味わうには十分ですが、さらに踏み込んでワインを味わってみたいと思ったときには、アロマチャートを利用してみてはいかがでしょうか。

チャートがあればワインにもっと詳しくなれる♪

ワインのチャートは初めて見ると、憶えることがたくさんありそう、ややこしそうという印象も受けるかもしれませんが、実際に、「ちょっといいワインを購入したいけれど何年のものを買ったらいいのだろう」、「なんとなくスモーキーな香りのするワインだけれど具体的にどう表現したらいいのだろう」、などとワインに接していて疑問に思ったときに利用していくことで、チャートの知識が自然に身についていきます。

難しく考えず、ちょっと見てみようかな、と軽い気持ちでどんどん利用してみてくださいね。

Julienne

ワイン商社に勤務後、渡仏。プロヴァンスとパリで生活し、プロヴァンス在住中はワイナリーやプロヴァンスの各地を散策。パリではレストランに勤務していました。
帰国後はワイン商社に勤める主人と、お家ワインを楽しんだりレストラン巡りをしています♪ JSA公認ワインエキスパート。
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